のらりくらり

いつだって漂っていたい

誰もが皆忘れたふりをしている

 
どうも、学校を卒業してからの方が勉強やる気になっている女です。
 
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と言いながら、今日は再び美術館に行ってまいりましたよ。
有料の特別展示が今週日曜日までだからっていそいそ行ってきたのだが、美術館間違えた。けど途中まで気づかなくて、気づいた時には閉館まで2時間切ってしまってたから、やむなく断念。日曜日に元気だったら行こう。
しかしこちらの美術館、この広さで定期的に催しが変わって入場料取らないってほんとどうなってるの。いいなぁ。
 
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○過去に作られたり描かれたりした作品を見ると、ふとした拍子にぶあっと思考が浮かんできたり感情に襲われることがある。芸術の楽しみ方は人それぞれだけれども、あたしにとっての楽しみ方は思考の起点、というところもあるのだなぁ。美しいものを愛でる、というのは勿論のこと。過去と未来をつなぐのが今、ということを思い出させてくれる数々のものたち。
 
○「屍の上に生きている私たち」
戦場の絵画を見て、そんなことをおもった。戦場であるどこかの平地で、兵士たちが、おそらく将軍さまを守ろうと固まり立ち向かっているような絵画。戦いの炎を目に写し果敢に立ち向かっている兵士もいれば、瀕死の傷を負ってなお力なく立っている兵士もいる。今のあたしからは遠すぎる光景。世界の何処かでは戦争が起こっているけれど、その戦争ともまた違う、昔の、馬や剣を使って戦っていたあの頃。怪我をしても応急処置の数も少なかったであろう頃。
たくさんの命が受け継がれて今あたしはここにいるんだ、なんて普段は意識もしないことを思う。自分の過去の人生に思いを馳せることはあれど、人間の過去に思いを馳せることって、こうやってなにかの機会がない限りはなかなかない。
こうして、幾重もの命が繋がってあたしはここにいて、このままここでつながりを途絶えさせてもいいんだろうか。
とまた自分の未来について悶々と考え込んでしまった。
 
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○なんというか、人間は数々の発明と発見とのおかげで肉体的には楽に生きられるようになったけれど、精神的に楽に生きられなくなったから、次は精神的苦痛を解き放つために自由に生きるようになっているのかもしれんな、とぼんやりおもったのであった。この先どこに行き着くのか。
 
◎やはりあたしは印象派と抽象画がすきだわ。あと硝子細工のものにももれなくときめく。あとなんだっけ、かつての白黒台詞なし映画の手法で作られた映像ものにもときめいてたんだが、そういうのなんていうんだっけ。名前忘れた。※単に、サイレント映画、でした。
 
○暖かな息遣いを感じた絵画、やはりそうやって想像の余地があるものが好き。もしくは、どうしようもなく突きつけられるもの。
モネさんの柔らかな色使いと近くで見るとわかる大胆さがすてきだった。てかあんな綺麗な色どうやって作り出すの…
 
○色んな時代の、そして色んな国の芸術作品を一気に見ることができる贅沢さ。時代と共に失われゆくものと生まれてくるもの、去りし美しき芸術に思いを馳せ、まだ見ぬ生まれ来る芸術に憂いを覚える。
 
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【今日の中国語】
辛苦了:おつかれさまでした(シン→クー↓ラッ↑)
【今日の韓国語】
김치 좀 주세요:キムチ、少しください(キムチ チョム チュセヨ)