のらりくらり

いつだって漂っていたい

一瞬のきらめきそれは儚くて失われるから美しいもの

GWに鎌倉に行くので「海街diary」をいそいそと見ました。

本当なら劇場で見たかったこの作品。だって綾瀬はるかさん、ながさーさん、夏帆ちゃん、広瀬すず嬢というどんなDNAを組み合わせればこうなるんだっていう美人4姉妹のお話だっていうもんだから…可愛く美しいおなごに目がないんだよ……(結局行かなかったにんげん)
しかし後悔した。これ、映画館の大スクリーンで没入したかった。
この映画、ジャンルでいうとファンタジーだよ。そもそもありえない4姉妹が付かず離れずの関係を保ち続けている、なんて非現実的な。それぞれ男の影はあるのに、正確には「あった」のに、自ら決別したり別れを告げられたり何もなかったりで、最終的には4人とも恋人がいないのよ。親もいない、恋人もいない、いるのは美しい姉妹だけ。
ファンタジー以外の何物でもない。

『腹違いの年の離れた妹を引き取ってその妹と家族になる過程を描いた作品』、平たく言うとそれが全てで、そんなに大きな出来事も起こらない。静かに丁寧に日々が過ぎていく中で、時折化学反応が起こる。ぎこちなさが消えていく。4人が「家族」になっていく。
最後の海のシーンで急に「こんな閉じられた関係がいつまでも続くわけがないんだ」と気付いて、泣けた。いつかはみんな離れ離れになってしまう。それが普通だ。いつかは失われてしまう関係だからこそ、あたたかくて、美しい。
絵面はもちろんのことながら、その刹那的な関係性が美しさを際立たせていた。これは、日本人だからこそ感じる良さなんだろうなぁ…と思ったけど、これカンヌ映画祭に招待されてたっけ。

・綾瀬さん、らしくない役柄をこなしていた、彼女の少し舌足らずな話し方は「長女」キャラではない気がした。しかし責任感の強さと、恋愛下手そうなところに一番共鳴しましたよ…そしてながさーさんが喧嘩もといじゃれあってる姿は至福だった。
・ながさーさんの役柄は女子ならみんな好きなんじゃないかなぁ。美人なのに中身は酒好きなおっさん。美人なのにダメ男キラー。けど仕事はできちゃう。ずるい。「あービールのみてー」のガサツ女子感に垣間見えたエロさにどきりとした。昔は苦手だったのになぁ、ようやく「正しい長澤まさみの使い方」がわかってきたのかも(わたしが
夏帆ちゃんの歯茎がすごくきれいだった、というか夏帆ちゃんの笑い方をお手本にしたい。笑ったときの口元がとてもきれい。
・すず嬢は今まで全く興味がなかったのですが、この子がいなければこの話は成り立たなかったろうなぁ。この子が中心となって話が回っていたよ、最初から最後までたどたどしくてかわいかった。みんなみんな愛おしそうに彼女を扱うからさらに可愛く見えたんだけど、そもそも彼女に庇護心をくすぐられる要素があるから、みんなが愛おしそうに彼女を扱っていた部分もあるよね。なんて素敵な循環。みんなあんな頃があったのだよ、世界の仕組みになんとなく気付き始めたけれども、依然ピュアで傷つくことを恐れ黙りこくってしまうような。
穢れなき魂を久しぶりに見た感覚だった。

だめだ、もう眠さの限界なので寝ます。ファンタジーだって叫びたかったのが主なところだからもういい。ねる。必要なら追記する。
→2016/4/29:追記しました
明日は宇野くんの2016年シーズンについて書きたいなぁ。もしくは、GW計画…