のらりくらり

いつだって漂っていたい

ヒーローになりたいんだと微笑んだ 君の笑顔の奥にあるもの


カズレーザーさんのお話。

前にカズレーザーさんの株が急上昇中だって話はしたと思うのですが、依然彼に対する興味が止まないです。

彼が「赤い服×金髪」というスタイルを貫いているのは漫画「コブラ」の影響であるというのは有名な話ですが、ではなぜコブラの格好をしているのか、というと単純に「好きだから」「格好良いから」という点もあるだろうけど、「ヒーローになりたいから」という点もあると思うのです(というか何かでそう言っていたような気がする、気のせい?探したけど出てこなかった)。
そういう単純な理由から、単純な行動をし続けるのができるのは、彼が一重にクレバーであるから、だと思うのですよね。というか、クレバーでないと成り立たない。
「賢さ」というのは、何にも劣らない武器になる。
そういう根拠があるから、自分の行動に自信が持てるのだと思う。だからああやって、常にヘラヘラしたスタンスでいることができるし、容赦なく笑いこけることができるんだと思う。
(2016/6/1、以下追記)

いや、わたしの勝手の憶測に過ぎないので、彼は何も考えていないのかもしれないけれども。ま、まぁ、その方がよっぽどもえるんだけど(…)
ただ、能ある鷹は爪を隠すし、馬鹿は賢者のようには振る舞えないけれども逆は成り立つものね。

しかし彼の嫌らしくないところは、求められたことに対して出し惜しみをしないところ。単なる事実として伝えるところ。あの屈託のない(すこしだけ、狂気を感じる)笑顔を引っさげて。
知識の豊富さを求められてもいないのに提示するひとは「高飛車」だったり「自慢げ」だったり嫌な印象を与えがちだけれども、彼はそれがない。そういう意味で、ヒーローである素質が備わっている。
加えて、彼は「バイセクシャル」であることを公言している。なにがすごいって、それも「単なる事実」として述べていること。世間ではマイノリティとして認識されているその事実も認識した上で、あっけらかんと公言する。そして「でも今楽しい、しあわせ」などとおっしゃっている。
クローゼットなLGBT層の中には、そんな彼がヒーローのように思えたひともいると思う。わたしは半オープンクローゼットな中途半端層だけど、やっぱり嬉しかったもの。関係ないのに、妙に誇らしげに思ってしまった。恥じることなどないとわかっていながらも、やはり公言するにはまだリスクを考えてしまうから。

わたし、彼らの漫才に関しては面白いと思うネタに出会ってないんですが(まだ数回しか見てないので…アレだけど…)、彼らは生き残る種族だと思う。カズレさんは確実に生き残ると思うの。バラエティのひな壇も昔は笑い転げてる内に自分のネタを忘れて終わってしまうなんて言っていたのに(アメト・今年が勝負芸人的な回かな)、場数をこなしてきたからか結構ガンガン攻めていたし(向上委員会のはなし、思いの外カットがあって驚いた)。なにを求められてもベースの「芸人」というところからは離脱しないだろうし、なつさんの手を離すこともないだろうから、少なくとも今年はずっと、彼らの姿をたくさん見られるのではなかろうかと思ってる。
というか彼はまだまだ謎多きひとってイメージ。嘘は吐かないけれども真実も笑顔で覆い尽くしてしまうイメージ。だから、もっと知らない面をたくさん知りたい、と思ってしまう。

つまりなにを言いたいかというと、わたしが見たいのでこれからもたくさんバラエティに出てください!という自分本位の結論でございます。