のらりくらり

いつだって漂っていたい

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]
 
2013/3/18、千里中央セルシーシアターにてみてきた。
ちなみに、最終回だったからか1000円でしたよ、レイトショー的な扱いなのかしら。すごくおとく。シアター自体もこじんまりとしていて、始まる前にカーテンがしゃーって開くスタイルで、いいところでした。
 
なんかネタばれるかもしれないから一応折っておく。
 

 

なんかそもそものはなし、あたしは『学校の中心的人物でもある「桐島」が部活をやめることがきっかけで学内の秩序のようなものが崩れて、バランスを崩した生徒たちの揺らぎを神木きゅん扮する前田くんが撮影して映画をつくる』ってはなしだとおもっていた。だから、「映画撮影いつはじまるんだろうなー」とおもっていたら映画自体が終わってしまった。…ってなはなしを恋人にしたら、同じようなはなしだと思っていたけれど、あの映画(桐島、部活やめるってよ)自体が前田が撮影した映画だとおもってみていた、と言われてやけに納得したのであった。確かに、映画でありながら、「作品」のようだったわ。
あーあるある、いるいる、わかるわかるって感じの青春映画。青春時代を経ている人の方が楽しめるんじゃないかしらね。学校という社会の特殊性や閉鎖性は、そのただなかにいるときは気づかなかったりするよね、離れて俯瞰できるようになってはじめてきづくことってある。沙奈ちゃんなんてまさにそう、こういう子いるよねーっていう子。やたら自分のまわりに「イケてるひと」を配置したがるひと、それによって自分が「価値のある人間」であることを暗に自慢するようなひと。そういう人ほど共感を求めてくるし、思い通りにならない・ちがっていることに反発心を覚えるのよね。中学2年くらいの自分はそういうところがなきにしもあらずだったから、ちょっとほろ苦さを覚えたのであった。つまりはどこかしら自分に自信がないことの裏返しなのかもしれないなぁなんてぼんやりとおもった。
 
この映画を見に行った目的はストーリーというよりも、神木くんを愛で、橋本愛ちゃんに胸躍らせるためだったんだけど、まんまとその欲求は満たされましたよ。あ、でも9割くらい。キャラクター的にも見た目的にも申し分はないし映画館のくだりとかほんと見ているだけでしあわせになれたんだけど、なにゆえにかすみ(愛ちゃん)はあんなちゃらりんした男の子とつきあっているの!か!!あれは不意打ち過ぎて脱力しましたよ。映画観終わった後、恋人さんとやたら意気投合したポイントがそこだった。自然派美少女であり高嶺の花的な存在だとおもっていたのに年相応のおんなのこだったことにがっくりしてしまったのであった。しかも前田くんに期待を持たせておきながら。そりゃあ前田くんも怒るよ、「関係ないやつどっかいけええ」って怒り狂うよ。あのシーンは前田くんに感情移入しすぎてかなしかったわ。
あ、「たけちゃ~ん」って言って武文くんに頭をおしつける前田くんはこのうえなくかわいかったです。たぶん一番もえた。あ、あと橋本愛ちゃんの二の腕もよかった(…)
 
結局、「桐島」がなにを象徴していたのかというところがいまいちぴんときていないのであった… 桐島はあくまでも偶像であり、なにかのメタファーなんじゃないのかなぁとおもうのだが、これ!という納得のいくものが見つからないわ。