のらりくらり

いつだって漂っていたい

芸術が爆発ならば想像は無限大の可能性である

おはようございます。

最近はあまり活字を読んでいないのですが、それに比例してか漫画を読む量が増えました。今はアプリでお手軽に色々な漫画が読めますもんね。

満喫にも定期的に行くようになったし。

そして、テレビも前まではドラマメインで見ていたのですが、アニメにも手を出すようになってきました。きっかけは忘れた。たぶん『輪るピングドラム』がきっかけだったかなぁ(最終回は号泣した記憶、やくしまるのえっちゃんの歌声は心をエグる)。

前置きはこのくらいにして、2020年冬アニメについて。

 

『映像研には手を出すな』

【ざっくりストーリー】高校入学後、大好きなアニメを作るためにアニ研の上映会に行った浅草氏(アニメは設定が命!人見知り!一人称ワシ)と、浅草氏に連れられて行ったお金大好き(正確には金稼ぎ大好き!長身隠れ美脚)金森氏の二人がカリスマモデルの水崎ツバメに出会う。水崎さんも実はアニメーター希望、三人は意気投合(利害関係の一致)し映像研を立ち上げ、時に生徒会、時に教師と対峙しながらも自分たちの「最強の世界」を目指し、アニメーションを作っていく。

eizouken-anime.com

結局最後まで見たのは、映像研と『空挺ドラゴンズ』の二本のみだったのですが、(空挺~もいつか話したい。一部批判もあるっぽいけどわたしは好きだぞ)どちらも夢がもりっと詰まっていて面白かった~!

映像研は漫画も目を通さず予備知識なしの状態で見たので、2話目くらいまであまりついていけなかった。何が面白いんだろう、アニメを制作していく過程を楽しむアニメなのかな、まぁ主人公の浅草さんはわたしのすきな言葉遣いしてんな、ってだけだった。それがいつの間にやら毎週の放送を心待ちにするほどまでになっていたのであーる。

何か一つのきっかけがあったって訳ではなく、単純に「浅草氏がかわいい」「金森氏と友達になりたい」ここら辺の感情に突き動かされていただけな気がする。

昔、漫画を描いてたことがあって、その時に一番好きなのがストーリーを考えることだった。今の内職もその延長のようなものだけど、ストーリーを考える上でざっくりとした設定を考えなければ、ぶれてしまう。設定は大切。浅草氏ほどではないけれど、その気持ちはわかる。だから、浅草氏の設定の数々を見ていると心を動かされるのである。

身近なところから、一つのきっかけから、壮大なストーリーになっていく。今見ている現実の世界に潜む「本当の世界」を探し、暴いていく。たのしいよねー!

「アニメーション制作過程を見るだけ」ではなく、部室の改装、生徒会との抗争、部活動としての実績づくりもろもろ。ただただアニメ馬鹿な浅草・水崎両氏を敏腕プロデューサー金森氏が厳しく管理・調整しまとめていく。アニメに関しては万能の二人だけど拘りが強いがあまりにスケジュール管理は不可だし、外部トラブルにはてんてこ舞い。そこを金森氏がきちんと管理し、なにかあれば交渉し、そして商品としてのアニメをどうすれば売り込めるのかを考え行動する。このバランスの良さ。

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要所要所で商店街やら銭湯が出て来る。そういった、今は衰退しつつあるけれど「懐かしいもの」にこそ、創作の源泉が隠れているんだよというメッセージがあるように感じる。人はなぜ遺跡を訪れるのか。なぜ古代人の作ったものを残そうとするのか。それらに触れたときに感じるものがある。「すごい」「なぜ」「どうして」これらの感情から想像力が膨らんでいく。「きっと」「おそらく」そうやって想像する世界は限りなく、可能性があって、たのしい。

あああまたマチュピチュに行きたいっな~!

なお、個人的に一番好きだったのは、11話です。不安になるとウサギの人形を吸う浅草氏(かわいい)、浅草氏と金森氏の出会いエピソード(かわいい)、うさぎを頭にのっけた金森氏を撮影する浅草氏(かわいい)、ばばーん!と仕事の成果を見せる浅草氏(最高にかわいいしあの一コマ異様に色っぽくてびっくりした)(そう思ってるのたぶん世界でわたしだけ)とまぁもりだくさんでした。

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加えて、OP・EDどちらの音楽もいい。どっちも、なんとなく懐かしさを感じるような音楽。OPのchelmico「Easy Breezy」を聴いてHALCALIを思い出し、EDの神様、僕は気づいてしまった「名前のない青」を聴いて誰かを思い出す(誰だよ)(なんとなく9mm parabellum bulletが歌ってそうでもある)(でもボーカルさんの声質が誰かに似てるんだよ、特に高音部。おもいだせない)。なんかまぁ、色々なJrockを混ぜたかんじがするから、懐かしさを感じるんだろうなぁ。

 

なお、今期ドラマ化しており評判も上々ですが、わたしは今作に関してはアニメのキャラクターを愛しすぎているがゆえにドラマは見れません。誰が演じているとか関係なく、アニメのキャラクターで私の中の映像研は完結してるんだ。

えねっちけーさん、第二期以降も期待しておりますよ。